人生100年時代の『お金』との付き合い方
『お金の奴隷』になるか、『お金から解放』されるか

人生100年時代の『お金』との付き合い方<br>『お金の奴隷』になるか、『お金から解放』されるか

いつも『お金』のことで悩んでいませんか?数年前おこった『老後2000万円問題』をきっかけに、お金に関する悩みはかつてないほど深刻化し、私たちは常にお金に縛られながら生きています。

しかしながら、『お金に悩まない』『お金に縛られない』ための方法はあります。学校では教えてくれませんでしたが、世の中の一部の人には常識であり、お金に縛られず生きている人々は多数います。本ブログでは、それらの方法をできるだけわかりやすく紹介し、だれでもお金に縛られない生き方をおくるためのお手伝いができればなと思います。

実際に私も実践して、FIRE(経済的自由)まであと一歩まできています。その中で多数の失敗をしてきましたが、それらの実践例・失敗談を踏まえてご紹介していきます。

まずこの記事では、①長寿化に伴い私たちが直面する困難、②新たな生き方のコンセプト、③お金から解放されるための方法の3つ紹介します。
記事を読み終えると、私たちが直面する避けられない課題と、その解決方法を理解することができます。

人生100年時代の到来。計画的資産形成なければ、私たちは
永遠に『お金の奴隷』に

100年以上生きることがあたりまえに

厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」によると、2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳で、2018年と比較して男性は0.16年、女性は0.13年上回りました。
また、『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』によると、日本では、2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生き、いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高いと予測されています。

長寿化による2000万円問題

一方で、長寿化に伴い、老後の生活資金をどうするかという問題が差し迫ってきています。具体的には、2019年に金融庁の金融審査会がまとめたレポートによると、毎月5万円の生活資金が不足し、老後資金が2000万円不足するとの試算がされています。

私たちは『お金の奴隷』に

将来いつまで生きるかは誰もわかりませんし、金融庁レポートはあくまで試算にすぎませんが、今まで以上にお金にシビアな時代が来ることは間違いありません。国や会社まかせで、計画的に資産形成しなければ、私たちは永遠に『お金の奴隷』になってしまうのです。

一方、この人生100年時代を生き抜くための新たな生き方として、近年、『LIFE SHIFT』『FIRE(経済的自由)』というライフスタイルが注目を浴び始めました。以下でそれらを簡単にご紹介します。

人生100年時代を生き抜くための新たな生き方『LIFE SHIFT』

「教育→仕事→引退」の3ステージからマルチステージの人生へ

2016年10月、リンダ・グラットン著『LIFE SHIFT』が日本で刊行され、大反響を呼びました。内容を知らなくても『LIFE SHIFT』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

私たちは、20歳前後まで教育を受け、60歳まで懸命に働き、その後は引退して余生を楽しむといった、「教育→仕事→引退」という3つステージが今までは当たり前でした。しかしながら、長寿化が進む中、会社も政府の年金もあてにならなず、引退後の長い人生を賄うほど貯蓄をするのも難しい状況です。
このような中、LIFE SHIFTでは、できるかぎり健康に過ごし、より長く働く、そして、ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生を勧めています。

お金以外に重要なもの。3つの無形資産
(「生産性資産」「活力資産」「変身資産」)

また、このマルチステージを生きるために重要なものとして、現金や金融商品などの「有形資産」のほかに、生産性資産、活力資産、変身資産といった「無形資産」の重要性がうたわれています。
 1.生産性資産:主に仕事に役立つ知識やスキル
 2.活力資産:健康や、良好な家族・友人関係
 3.変身資産:変化に応じて自分を変えていく力

変身資産を高め、適職を探し続けることが必要

これらを、私たちの身近な例に例えると、

  • より長く働き続けた場合、「生産性資産の陳腐化」「活力資産の枯渇」は避けられない。特に会社に依存し、お金に縛られたサラリーマンはリストラの危機にさらされ、運よくリストラされなかったとしても、苦痛の中で長期間働かなければならない
  • そのような中で、私たちは変身資産を高め、自らの強みを生かせ、興味がわく適職を探し続ける必要がある

と解釈することができます。

人生100年時代を生き抜くための新たな生き方『FIRE』

FIREムーブメントとは

FIREとは「Financial Independence(経済的自由), Retire Early(早期退職)」の頭文字で、「お金のために働くのではなく、お金から解放され自由に生きる」ことを目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメントです。2010年代より大きな注目を集め、特にミレニアル世代に人気が高まりました。

では、どのようにすればFIREを達成できるか?ですが、以下の2つを達成すればよいといわれています。

貯蓄率を最大化し、年間支出の25倍を貯蓄する

FIREを達成するためには、まず、収入増や支出減を模索しながら、意図的に貯蓄率を最大化することです。貯蓄を続け、「年間支出の25倍」を達成することで、経済的自立が達成。これは年齢に関わらず共通の指標であり、リタイア後はここからの収益だけで暮らすことが基本原則となります。

資産の取り崩しは「4%ルール」

生活費を投資元本の4%以下に抑えれば資産を目減りすることなく暮らせるというシンプルな考えです。この理論の背景には、米国株式市場が年間平均7%で成長率しており、インフレ率3%を考慮して、差し引き4%というのがこの理論の基礎となっています

まとめ

本記事では、①長寿化に伴い私たちが直面する困難、②新たな生き方のコンセプト、③お金から解放されるための方法を紹介してきました。それらを箇条書きでまとめると以下となります。

  • 人生100年時代の到来。計画的資産形成なければ、私たちは永遠に『お金の奴隷』に
  • お金にために会社にしがみつくと、苦痛の中で長期間働かなければならない。私たちは変身資産を高め、自らの強みを生かせ、興味がわく適職を探し続ける必要がある。
  • お金から解放されるためには、「25年分を蓄積する資産」を形成し、それを「4%で継続的に生み出す仕組み(マネーマシン)」を作り上げることが必要

以降の記事では、上記をより詳しく説明するとともに、私たちが『お金から解放』されるための実践例・失敗談を紹介していきます。